昨年、食品偽装で世間を騒がせた伊勢市の赤福が2月に入って、本店など直営3店での営業を再開して多くのお客さんを集めているようです。みなさん、元気にお過ごしですか。
営業停止期間が長かっただけに、赤福ファンにとっては待ちに待った営業再開ですから、長蛇の列ができることは決して不思議なことではありません。中には、大量に買い込んで千円の12個入りを、ヤフーオークションで4千円で売りさばいていた人もいるようです。その商魂には、頭が下がります。
ただ、問題なのは、赤福が話題にもならなくなる今年の夏以降に、どのくらい売れているかと言うことだと思います。自ら賞味期限を内ブタに書き込んだり、多方面での販売活動を止めてしまいましたから、経営的には相当厳しい状態に置かれると思います。そのとき、乗り越えていくことができるのが、本当の勝負はその時期以降のことです。
現在は、中国産の冷凍ギョーザが問題になっていますが、共同通信社が今月9、10の両日に行った
全国電話世論調査によりますと、「中国製食品に不安を感じる」人が94・2%に上り、「今後、中国製食品は利用しない」という人が75・9%を占めることが分りました。
これまでの中国製食品による残留農薬や有害物質の混入と違って、今回の冷凍ギョーザは農薬の毒入り事件ですから、消費者が受ける影響はこれまでとは比べものにならないと思います。わが国の食に関する考え方が大きな転換期を迎えた気さえします。
「今後、中国製食品は利用しない」人が75.9%を占めるということは、安いだけに特化した食品を食べずに、ある程度高くても安全・安心の食品を購入することへの転換を意味していると思います。食べものを対象に起業する人は、この消費者のメッセージを見逃すべきではありません。
食材の産地表示を行って、リーズナブルな食べもの販売のタイミングですし、農業に対しても追い風が吹き始めています。徐々ではありますが、安全・安心を追求した食べもの起業が社会から受け入れられそうな雰囲気です。
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