起業するにあたっては、現在価値ばかりでなく、将来価値がどの程度なのか、推理する力は欠かせません。現在、起業家が殺到している人材派遣業は、派遣を依頼する会社は多いので現在価値が高いことは間違いありませんが、将来に渡ってこの依頼が続くのか、となりますと誰もが首を傾げるところです。みなさん、元気にお過ごしですか。
同様に、飲酒運転取締り強化からニーズが高まるものと期待された自動車の運転代行ですが、想像以上の過当競争に陥っているようです。10日、大分県日田市では、損害賠償保険に加入しないで、運転代行会社を営業していたことを隠すため、偽の保険証書を使用したとして、偽造有印私文書行使の疑いで、日田市の運転代行業者が逮捕されました。
2004年12月に3台の運転代行車で開業したこの業者は、思うように利益が上がらないため、お客さんの車を運転中に事故を起こした場合に備えて、加入が義務付けられている受託自動車保険に加盟しないで、毎月1台8000~10000円の保険料を免れていました。
実は、全国の運転代行会社は大変な過当競争になっていて、廃業する会社も相次いでいます。飲酒運転に対する規制が緩かった1998年には2516社だった運転代行業者が、2007年には7253社と2.8倍にも増えているのです。若者のアルコール離れや不景気による企業接待の減少、車を運転しては酒場に行かない習慣化など、思いのほか運転代行の将来価値は低かったようです。
この日田市の業者も、今回の逮捕によって廃業せざるを得ないと思います。やはり、飲酒運転取締り強化から運転代行での起業のように、単純な発想による起業はしないで、少しでも他の人とは違った起業を考えることです。また、直ぐに起業しないで、事前に参入しようと思ってる業界の内情をよく研究しておくことです。
起業にあたっては、数百万円から数千万円まで多額の初期投資がかかります。事前に2%でも3%でもお金を使って、十分下調べと準備をしたうえで起業をするべきです。
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