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東京あきる野市に住む姉弟が行方不明になっている事件では、逮捕された60歳の男は、4年前にあきる野市役所の保険年金課課長補佐を最後に早期退職し、隣街でスナックを開業したが失敗して昨年廃業した男らしい。みなさん、元気でお過ごしですか。
居酒屋、スナック、バー、ビアホールなどアルコールを主に提供する飲食店は、統計を取り始めた1994年以降の既存店売上高が、96年を除いてすべての年が前年を下回っています。07年も前年比では3.4%と減少してます。
想像では、この男は役所を辞めて、退職後の商売としてノンビリ仕事半分遊び半分でスナック経営を考えたのでしょうが、実際はお客さんが少なくて早々と廃業をして借金だけが残ったようです。
現在も、中高年で飲食店の開業を考えている人は大勢います。多分、頭の中には10年前、20年前の飲食店が華やかだった時代のイメージが残っていて、自分でも商売になると考えているのでしょうが、飲食業の環境は大きく変わってしまいました。
社会からメタボリック症候群は健康の敵とされるようになって、アルコールの摂取量は大幅に落込んでいます。また、20、30代の若者はアルコールをほとんど口にしなくなっていて、タバコと同じように嫌われています。その上、飲酒運転の取締り強化によって、アルコールを飲む場所が飲食店から自宅へ移ってしまいました。
居酒屋やスナックを取り巻く環境は、この10年ほどですっかり変わってしまったのです。多分、殺人を犯した元市役所職員も、このような客観情報を最初から知っていたら、スナックの開業も多額の借金も、ましてや殺人事件を冒すこともなかった思います。
起業は成功すると大きな利益をもたらしますが、一方で大きなリスクも背負います。安易な起業はしないで、事前の情報収集を欠かさないことです。それにしても、アルコールの好きな人の飲食店起業は、ほとんどが失敗に終わっています。「
自分がやりたいことではなく、人から必要にされる仕事」が起業の鉄則です。