《現在、起業ランク16位から18位へ下降してます。
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昨日は実店舗での販売から、ネットや通販にお客さんの購入方法が徐々に変化している話しを書きました。世の中は変化を続けています。そして、変化についていけない既存企業が市場から退場する一方、新しく起業した会社にも市場に参入していける領域が生まれます。みなさん、元気にお過ごしですか。
新しい変化の一つに飲食業があります。1990年をピークに飲食業の売上げが減少を続けています。そんななか、飲食などの外食専門のコンサルティング会社として37年も事業を続けてきたOGMコンサルティングが、先日民事再生法の適用を申請しました。OGMの榊芳生会長は、飲食コンサルタントとして”カリスマ”的な存在として知られていました。
現在では、飲食業は立派なビジネスとして認知されていますが、20、30年前までは「水商売」として蔑まれていました。
榊会長は、飲食店のコンセプト作りやマーケティング手法の導入を訴え、情報システムの活用をいち早く提案して、水商売からビジネスへと脱却に尽力した人です。飲食業の近代化にはなくてはならない人でした。
2003年には年間売り上げ13億円、会員数500社まで組織を拡大させたOGMでしたが、飲食業界が縮小を続けるなか、07年には売上げ9億円、会員数は250社まで減少し、約13億円の負債で事実上の経営破たんをしました。
コンサルティング会社と云うと設備や売り場への投資がなく、手軽に事業が行える印象をもっている人が多いと思いますが、OGMのように社員数60人の所帯になりますと、人件費が売上げの半分近くを占めるようになります。また、全国の会員向けにコンサルティングをするため、社員の旅費交通費が大きな負担になります。
会員企業が減少する中で、OGMも負債を増やしていったようです。それでも、飲食業による起業を目指す人は大勢います。飲食業はゼロサムの世界に突入しています。開業にあたっては、このゼロサムの仕組みをよく理解した上で開業を勧めます。明日は、ゼロサムについて、考えてみようと思います。