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今回、秋葉原の通り魔事件で7人もの人を殺した犯人は、学校を卒業した後、勤めた会社に定着できないタイプのようで、宮城県や埼玉県、茨城県、青森県、静岡県の工場や運送会社などを転々としていたようです。みなさん、元気に過ごしていますか。
たまたま、6月9日月曜日から日本経済新聞夕刊の「人間発見」と云う5回連載の人物紹介欄で、ニトリ・社長の似鳥昭雄さんが、1年以上に渡って色んな仕事をしてみて、何一つものにならなかった話しをしています。
みなさんは、ニトリについては既に知っていると思いますが、札幌市を本社に大衆向けの家具やインテリア販売の最大手で、年間売上は約2200億円、経常利益約250億円、従業員総数は約4500人の優良企業です。
元々、似鳥さんの父親は土木会社を営んでいて、学校を卒業して直ぐは家業を手伝っていたようですが、生コンの仕事はきつくて半年で逃げだし、その後は広告会社。ここも口下手がたたって営業成績が上がらず、1件の広告も取れずに半年で辞めざるをえなかったようです。その後も、水道工事の仕事に就きましたが、住んでいた作業員宿舎が火事になって、いよいよ追い込まれたようです。
通り魔事件の犯人は、ここでレンタカーを借りて秋葉原に向かったのでしょうが、似鳥さんは「何をやっても向かないから、自分で事業を起こそう」と、地元にはその頃ほとんどなかった家具屋の開業に踏み切ったのです。ただ、それまでに家具屋の経験はまったくなかったのですから、仕入から販売まで素人商売で大変な苦労をしています。1日3食インスタントラーメンと水だけの生活で、栄養失調にもなったようです。
多分、似鳥さんは、現役の起業家のなかでは、最も成功した人の一人だと思います。似鳥さんが商売を軌道に乗せた要因は、家具問屋を相手にしないで、全国の家具生産地を直接回って、中小メーカーから現金で直接仕入れたことにあります。その後も、生産地がアジアに移っても、似鳥さん自身が各国のメーカーを直接回って仕入を行っています。
仕事になかなか定着できなくても、世の中生きていく方法は幾らでもあります。起業もそのなかの一つです。このブログを読んでくれているみなさんは、広い視野で色んな起業を見ているでしょうが、常に視野を広げておくことが短絡的な間違いを起こさない要点です。時代は違いますが、会社に定着できない二人の生き方を比べて、そんなことを感じました。