神奈川県で、中小企業向けにホームページ開設とそのメンテナンスで事業を拡大してきたI さんの会社は、まもなく創業1年目を迎えます。創業当初は、I さんと友人の2人だけでしたが、短期間にクライアントが急速に増えたため、今では5人の社員を抱えるまでになっています。
みなさん、元気でお過ごしですか。
わたしがI さんと出会ったのは、3年前のベンチャー企業の交流会の時でした。I さん自身は地元企業の情報システム部署に勤めていましたが、そのうち起業することを話してくれました。その後、立ち上げる会社の業務内容に関して相談を受けたことがあり、開業後は一度会社訪問をして、その仕事の忙しさにびっくりしたことがあります。
I さんの会社のモットーは「直ぐ出向く」で、クライアントのホームページにトラブルがあると、まず相手のパソコンのある場所まで出向いて、話を聞くことで中高年の中小企業経営者の人気を集めたようです。
ところが、あまりの忙しさに社員を増やしていきましたが、そのあたりから「直ぐ出向く」の看板を下ろし始めたようです。原因は、全社会議でした。二人で会社を切り盛りしていたときは、会議を開かなくても意思の疎通はできましたが、5人となると情報共有のために会議を開きます。わたしがI さんに対して、会社設立にあたってのアドバイスはオープン会計です。
現在、高い成長を果たしている会社のキーワードの一つに、オープン会計があることを話してそれを採用していました。社長のI さんも、新入社員も、会社の経営状況は対等に知ることができます。当然、情報の共有化も図ることはできます。ただ、会議では、情報の共有を行った後に企画会議まで行うために、どうしても対等な立場で営業企画を考えてしまいます。
ここにトリックが隠されていました。会社の企画を考える会議では、ワンマン体制でアイデアの豊富な社長やリーダーが指揮ってしまうことが鉄則です。会議に参加した全員の意見を聞いてなどいたら、スピードも方向性も鈍ってしまいます。I さんは、会社が大きくなったために、よそ行きの顔になって仕事をしていたようです。
これは、どこの会社でも言えることです。営業企画の会議は、ワンマン体制で行うことです。業務連絡の会議は、全員が主体的に取り組むように民主的に行うことです。起業した後の会社運営では、この誤りは比較的よくありますから、サラリーマン時代の今からよく考えておくことです。
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