最近は、すっかり商品価値の低くなったタバコですが、戦前から昭和60年ころまでは、タバコ販売の許可を出していた大蔵省から許可を貰うために、大変な倍率の競争のなかを最後は抽選で決ったといいます。みなさん、元気でお過ごしですか。
昔は、天皇陛下が会社見学で当時の最新式の工場を訪問したあとには、幹部社員に恩賜のタバコが振舞わせるほどタバコは重宝されました。成人男子の8割以上は、タバコを吸っていた時代です。昔といっても、たかだか2、30年前のことです。
それが今では、タバコと云うと健康の敵と見なされ、街中では本当に吸えるところがありません。そんなタバコの息の根を止めるかと思われるのが、今年から導入されている自動販売機用成人識別ICカード「タスポ」です。
冒頭に書いた、許可を貰うのが大変だったタバコ店ですが、5月から全国に先駆けてタスポが導入された福岡県では、6月までの1カ月間で69店が廃業しました。最近は、タバコ店の廃業は増えていますが、それでも平均で30店程度だそうですから、タスポの登場によって2倍以上に廃業が増えたことになります。7月になると、関東地方でもタスポが導入されます。
その代わりといっては何ですが、タバコ販売を行っているコンビニ店の売上げは、軒並み前年同月比より大幅に増えているようです。最近は、売上げが減る一方だった既存のコンビニ店は、タバコ販売で息を吹きかえすことになりました。
タバコは、健康への影響が大きいこともあって、商品の例としては極端ですが、起業で扱う商品やサービスはすべからず時代の波にもまれます。特に、流行モノの商品はそのブレが大きく表れます。時代の変化に常に対応できるように、時代を見る目は常に鍛えておくことです。
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