人生では、誰もが変わらざる得ないときがやってきます。有名なところでは、野球選手は30代を過ぎる頃から引退後を考えざるを得ません。証券業界や為替業界などのトレーダーも、30代の半ばを過ぎると職種の転向を考えます。人材派遣業界で働いている人も、35歳がボーダーラインと言われます。システム開発ではSE(システムエンジニア)が、やはり40代を過ぎるころから転職を考えます。みなさん、元気にお過ごしですか。
アクション俳優も30代後半になると、俳優以外に収入源を探さないと、引退後に安定した生活を過ごすことができません。M さんは、17歳で香港に渡って映画出演を果たし、帰国後も映画の演出をするなど長いこと映画とかかわりをもってきました。その彼が、映画以外に安定した収入を求めたのは飲食業です。
まったく飲食業とは無縁の生活をしていましたが、大阪育ちで馴染みの深かったお好み焼き屋を東京の世田谷で始めました。東京に本部を置くフランチャイズチェーン店の加盟店でしたが、06年から軌道に乗る半年間は大変な苦労をしたようです。まったくの素人でしたので、失敗の連続でお詫びの土下座を100回以上したと言います。
多分、ここでお客さんと正面から向かい合って謝ることで、次第にお客さんの気持ちを引き付けることを覚えたようです。起業で失敗する人の多くは、この謝ってお客さんとの縁を強く結ぶことを知らずに廃業してしまうようです。「美味しい」とは言ってもらっても二度目は来店してもらえないより、「不味い」と言って叱られてもその後何度も来店してもらえる、そんな関係をお客さんと結ぶことが商売では大切です。
1店目のお好み焼き屋が軌道に乗ってM さんは、今度は格安のピザ店を6月末に同じ世田谷で開業しました。お好み焼きはフランチャイズですが、ピザ店は独自のノウハウを構築しての開店です。M さんにとって、フランチャイズ店は修行でしたが、今度のピザ店からは本気の勝負です。お好み焼きとピザはまったくの別物のように思われますが、M さんにとっては、小麦粉の生地に具を乗せて焼く、同じ発想で作れる食べ物のようです。
多分、これから仕事の年齢的な転機に迫られている人も多いと思います。自分の人生設計ですから、成り行きに任せずにしっかり考えて後悔をしないようにすることです。
《ありがとうございます。
現在、起業ランク36位から36位へ変わらずです。
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