この「起業の目」を長く読んでいただいている人には、既に認識してもらっていると思います。起業を目指す人のなかには、自分が考え出したビジネスアイデアを宝物のように大切している人がいますが、そのほとんどは起業のきっかけにはなっても、そのビジネスアイデアがそのままビジネスとして通用することなどありません。みなさん、元気にお過ごしですか。
最近、起業相談でよく経験させられるのですが、ビジネスアイデアのコアの部分をまったく知らされないで、アイデアの診断を依頼されることがあります。これは、商品の全体像を見ることなく、輪郭だけを見て売れるかどうか判断するようなものですから、とても難しい仕事です。
相談者の方に、そのアイデアのままでは売れませんよと言いたいのですが、こればかりはストレートにはいえません。各地の商工会議所が定期的に行っている創業塾の講師をしている知人の話しでも、起業を目指す塾生が持ち込むビジネスプランは、最低でも2度は書き直さなければ使いものにならないと言います。
また、相談者が考えたビジネスプランをビジネスモデル特許として登録を考えている人もいます。この場合、個人がビジネスモデルで特許を取得した例はありません。せっかくのやる気を削ぐようで申し訳ないのですが、通常特許権の取得に関しては、最初の出願の審査請求料で10万円近い費用がかかり、上手く権利が取得できても最初に3年分の登録料が必要ですから、個人で特許を取るためには多大な負担がかかります。
直ぐにライセンス契約を結ぶことのできるような即効性のある特許でなくては、とても個人が維持できるようなものではありません。起業をする人は特許権や商標権など、知的財産に関しても知っておく必要がありそうです。
わが国では初めての国家資格として、
知的財産管理技能士の試験が7月に実施されました。初めての言葉に乗って、わたしも試験を受けた一人です。第二回は11月に実施されます。試験の申込み受付締め切りが9月5日ですので、興味のある人は速めに判断すると良いと思います。
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