17日間続いた北京オリンピックも今日が最終日です。驚かされたのは、こんなに色んな競技があって、その個々の競技での優勝のために必死に練習を続けてきた人がいることです。オリンピックの場合、参加することに意義があるとはいえ、地域の予選を勝ち抜いてきたり、標準記録を超えていないと参加できないため、北京にやってくるまでには各人長い苦闘の個人史を抱えています。みなさん、元気にお過ごしですか。
このオリンピックに出場したり、芸術や技能、学術などの分野で圧倒的な力量を発揮するプロフェショナルの人たちは、どのように生まれるか、青山学院大学教授で分子生物学者の福岡伸一さんが、日本経済新聞に面白いエッセイを掲載してましたので、エッセンスを取り出して紹介します。
「世界的なコンクールで優勝するピアニスト、囲碁や将棋の名人たち、トップアスリート」などプロフェショナルたちには、ある特殊な時間を共有しているそうです。それは、「いずれの世界でも彼ら彼女らは、幼少期を起点として少なくとも1万時間、例外なくそのことだけに集中し専心したたゆまぬ努力をしている」ことだそうです。
1万時間と言いますと、1日3時間の練習をするとして1年で1千時間。それを10年間にわたって休まずに継続した上に、初めてプロフェショナルが成り立っています。DNAには、アスリートの遺伝子も、ピアニストの遺伝子も存在しないため、DNAの専門家の福岡さんは、これらプロフェショナルにDNAは関係がないと言い切っています。
この話は大変興味深いものでした。翻って、起業において圧倒的とまでは言わないまでも、自分の置かれている環境を認識し、起業を起動に乗せるためには何をすると良いのか知るためには、やはり「石の上にも3年」の準備期間は必要だと思います。1日1時間のトレニング期間を3年間、毎日起業のために費やしたならば1千時間ですが準備はできると思います。
よく起業で成功した人のサクセス本を読んだり、フランチャイズで本部の説明を聞いただけで、一気に起業へ突っ走る人がいますが、このオリンピックに参加するプロフェショナルのことを思い出してください。そんな簡単に本番の舞台に立ってはいけないのです。
《ありがとうございます。
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