このところ、残暑の心配よりも激しい雨が各地で降って、ところによっては大変な水害に遭っている人もいるようです。みなさんのお住まいは大丈夫ですか。
このブログを読んでいただいている人の中には、最近はすっかり元気のなくなった読売ジャイアンツのファンの人も多いと思いますが、2000年から05年まで中継ぎ投手として活躍した條辺剛選手を覚えている人はいますか。彼は、徳島県阿南工業高校からドラフト5位でジャイアンツに入団、01年と02年の2年間は連日勝ち試合の後半には、中継ぎ投手としてジャイアンツのマウンドを支えた一人です。特に02年の日本シリーズでは、1イニングだけですが西武戦で登板しています。
その彼が、05年のシーズン終了後に戦力外通告を受け、プロ野球界から離れて入った世界がうどん屋でした。最初、チームの先輩で同郷のプロ野球解説者の水野雄仁さんから宮崎市の製麺会社を紹介され、そこで仕事を覚えた後にうどん店での独立開業を目指して、讃岐うどんの本場、高松市にある創業60年の「うどんのなかにし」で働きながら、うどん作りと店舗経営のノウハウを学びました。
07年には結婚もしています。そして2年間の修行の後に、奥さんの実家に近い埼玉県ふじみ市で讃岐うどん店を開業しました。條辺さんは、毎日自分でうどんの素となる団子を練るところから始めて、この2ヶ月間連日満員のお客さんにうどんを出しています。
有名人が出店するお店は決して少なくありません。何といっても、名前に惹かれてお客さんを集める集客力は、商売にとって大きな資産です。ただ、有名人の人気が落ちるとお客さんも集りませんし、有名人のお店と言っても、実際に有名人が接客することなどありません。そのため話題の最中は利益も上がりますが、お客さんに飽きられるのも早いのが有名人のお店です。
條辺さんの場合、彼の知名度が今ひとつということもあって、名前だけでは一度は来店してくれても、リピーターになってくれる人は限られます。そのため、うどんの美味しさは店を継続するための絶対条件です。條辺さんが、カタチだけのうどん作りの修行ではなく、約2年間に渡って取り組んだことは独立開業にとって大変な資産です。
彼が、有名プロ野球選手ではなく、プロ野球では結果を残せなかったことが、うどんに真剣に取り組むモチベーションになっているような気がします。どんなことでも、現在がベストならそれが一番です。條辺さんにとっての勝負は、開業直後の話題性が薄らいだこれからのようです。
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