最近は、入ってくる情報の多くが不景気な話ばかりです。既存の会社経営者にとっては、株価の大暴落は不安定要素です。会社の倒産にもつながる話です。ただ、これから起業する人にとっては、新旧経営者の入れ替わりのタイミングですから、そんなに暗くなることはないように思います。みなさん、元気にお過ごしですか。
《ありがとうございます。
現在、起業ランク10位から13位へ下降してます。
今日もクリックよろしくお願いします》
人気blogランキングへ
そんななか、何とも間の悪い経営者が脱税で摘発されました。この会社、内装工事を行っているようですが、一方では新規事業としてテレホンカードの転売事業を行っていました。以前、噂では聞いたことがありましたが、今回そのノウハウを調べてみました。
内装会社の社長のHさんは、チケットショップで大量のテレホンカードを買い付けます。1000円のテレホンカードを400円前後で買うようです。このカードを電話料金の支払い代行会社に持ち込みます。
支払い代行会社は、主に企業の電話使用料を全てまとめて一本化して、NTT東・西やKDDIなど通信会社に料金を支払う会社で、この場合電話料金の基本料やサービス料は払えませんが、通話料部分については安く買い取ったテレホンカードで支払うことでできます。支払い代行会社にとっても、Hさんから安く買ったテレホンカードを正規の料金で通信会社に売ることができるため、代行手数料の上にその差額も利益の上乗せができます。
関係者にとっては、けっこう美味しい商売のようです。内装工事のHさんは、平成17年度と18年度の2年間に差額の利ザヤが2億9千万円にも達していますから、決して悪い話ではなかったと思います。ただ、
産経新聞の記事によりますと、この間の法人税約9千万円を脱税するために、登記上の本店所在地を頻繁に移転させていたと言います。
これはわたしの予測ですが、あまりにボロい商売なので税金を払うことより、商売の発覚を恐れたような気がします。ボロい商売の悪いところは、精神が不安定になることです。Hさんは、欲張りすぎて商売の仕組みが公になりました。多分、この仕組みを知った人がテレホンカードを買いに走るか、支払い代行会社がテレホンカードでの支払いを打ち切るか、どちらにしろ広く知られると面白みは格段に落ちます。
規制改革を行った後には、このようなケースが他にもあったようです。決して悪いことではないのですが、あまり儲かる商売も考えものです。