SFCGと云う社名を聞いても、どんな会社か知っている人は少ないのではないでしょうか。多分、旧社名の「商工ファンド」と聞くと多くの人が知っていると思います。中小企業向けに繋ぎ資金の融資を行っている会社で、悪質な貸付金の回収が問題になって社長が国会に証人喚問されたり、05年には業務停止命令を関東財務局から受けている会社です。みなさん、元気にお過ごしですか。
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このSFCGが、貸付を行っている企業経営者から、一方的に元利金の一括返済を求める動きに出て大きな問題になっています。この詳細については
週刊ダイヤモンドが報じていますが、対象はSFCGの顧客6万人の3割にあたる1万8千人にも上るようです。不景気風が吹き始めている現在、いきなり借金の返済を求められても、企業としては身動きがとれません。
多分、これから起業を考えている人にとって、繋ぎ融資のSFCGと云ってもまったく無縁な会社に思えるかも知れませんが、会社を経営していると短期の資金不足はよく起ります。取引会社からの手形の期限まで短期融資とか、急に新たな取引をするための仕入額が増えたなど、マイナス要因ばかりではなくプラス要因でも急な資金が必要になります。そんなとき、一時的に資金がショートしそうなときも含めて、SFCGのような会社はありがたい存在です。
ただ、わたしの経験では、SFCGと取引をしている会社の傾向として、旧来型の商売を同じように続けている会社が圧倒的です。もう少し知恵を絞って、地元自治体が実施している事業融資を利用するとか、商工会議所や商工会に加盟して資金相談をするとか、事前に準備をしているとSFCGに頼ることはないのですが、会社経営の「まさか」をまったく予期していない経営者が多いようです。
また、起業段階から、借金がどのレベルになったら商売を止めると云った、事前の取り決めは重要です。現在は、起業することはそんなに難しくないのですから、経営が危険水域に入ったら一旦撤退することも考えるべきです。日頃から、慢心や驕りをなくして、いつ危機がおこっても対応できる準備は大切です。
このブログでは、起業にとってはマイナスの話が続きますが、わたしのサイトやブログは起業を一方的に勧めることはしていません。多くの起業で失敗する人を見てきましたから、一人でも準備不足、情報不足で起業が失敗することのないことを願って運営しております。また、実際に起業はしなくても、勤めている会社での仕事に役立っているなら、それはありがたいことです。