オイシックスが事業を拡大している話では、メールを戴きまして反響の多さに驚きました。特に、若い人で農産物に関連した起業を考えている人が多いことに、いつも驚かされます。実は4年くらいまえ、オイシックスの事業を新聞の紹介記事で知ったとき、この会社は失敗すると思いました。みなさん、元気にお過ごしですか。
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社長のT さんは東大大学院工学系の出身で、外資系コンサルタント会社を経て農産物の販売ですから、IT と相手を間違えたのではないかと思いました。そこで、昨日農業をしている知人などへ連絡して、秋になって収穫時期の農業環境を聞いてみました。連絡した先は、長野県と北海道と福島県です。
今年は、中国のギョーザ問題もありましたが、それでも野菜は全般に好天に恵まれて出来がよかったため、価格が安くて参っていました。特に、北海道のマメ類はほとんど赤字の状態です。全般的に、農業にとっては実り多く、収入の少ない年だったようです。問題はコメです。今年の稲作は平年並みの出来でした。わたしが聞いた北海道の稲作は、高温化のためにここ数年で格段に質のよいコメを出荷しています。
産地での籾殻付きの米価価格は、10キロ換算で約1700円。これが消費地では、約4000円になります。脱穀や精米、保管費などの費用がかかりますから、一概には高い安いは言えません。ただ、産地でこの価格ですと、1ヘクタールの広い水田でコメを作っても、粗収入は90万円です。ここから、農薬や人件費などを引くことを考えると、5ヘクタールや10ヘクタールの大規模農業でないと食べていけません。
日本の構造改革が最も必要としているのは、実は農業経済やJA農協と昔から云われてきました。生産者と消費者の間の業者が多すぎるのです。そこで、農協や仲介業者など中抜きをして、消費者への直接販売を考えるところです。起業する人の狙いもここにあるのですが、農業をしている人にとって、見知らぬ若者が作物を売ってと云ってきても、やはりそう簡単には売ってくれません。農家との信頼関係を築くには、時間もかかります。
ただ、そう簡単にできそうもない信頼関係を築いて、その輪を広げる所にこの事業の醍醐味があるように思います。特に、親族や知人が農業をしている人などには、農家の支援のためにも農作物販売による起業は重要な気がします。
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