株価の下落に、円高が重なり、その上大企業の決算発表で大幅な減益が公表されていますから、景気は一段と悪化が続いているようです。社会を覆う「気」は、景気に大きな影響を与えますが、現在国民の誰もが知る情報は悪いことばかりで、景気も階段を踏み外したように悪化の一途をたどっているようです。みなさん、元気にお過ごしですか。
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そんななかメールを戴いたWさんは、来年2月に今勤めている会社を辞めて、手作り菓子店での起業を考えています。そろそろ上司に辞表を出さなければいけないのですが、最近の景気の動向を考えると決断が鈍るようで、「この時期の起業をどう思いますか?」といったメールです。
わたしにも、起業は大丈夫と言い切るほどの自信はありません。右の脳は、「このような大不況が起らないと、世の中の企業序列は変わらない。いつまでも、大きな会社は大きく、小さな会社は小さいまま。経済環境の変化が起るから、倒産する会社がでるし、成長する会社も生まれる」と思います。ただ、左の脳からは、「やはり不況期に起業することは、資金繰りは悪いし、まったく信用のない新しい会社がお客さんを創ることは、至難の業ではないか」と云った囁きも聞こえます。
ポイントは3つ。一つ目は、今勤めている会社が、この不況の中で事業を続けていけるか、と云うことです。経済評論をしているFさんの話では、中堅以上の規模の会社でも、財務体質が元々悪い5%以上の会社は倒産するだろうと云っています。また、会社は大丈夫でも、Wさんがリストラの対象になるようでしたら、その前に起業する手もあると思います。
二つ目は、これから起業する事業にどの程度のお客さんを見込めるかと云うことです。まったくお客さんがいないところから始めるのでしたら、それは冒険と言われるでしょう。会社を辞めるにあたって、不正行為なしに一定のお客さんが見込めるなら、この時期の起業でも怖くはありません。
三つ目は、これから行う事業が何かしらのイノベーション(革新)を有していて、不景気の中でお客さんの支持が得られそうな事業の場合です。いつの時代も、不景気から好景気への転換には、イノベーションを有している商品やサービスがつきものです。大それた大型商品でなくても、従来商品よりも数10%安く提供できる商品、これまでになかったサービスと云ったささやかなイノベーションがお客さんの支持を受けます。
この時期、起業に突き進むことが良いのか悪いのか、正確な判断はできません。ただ、不景気が大きく影響するのは大企業で、スモールビジネスではそんなに怖がるほど大きな影響はないものです。どんなに不景気でも、1億2千万人の日本人は、何とか食べて生き延びていきますから。
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