マラソンの高橋尚子さんが現役を引退しました。急な話なので驚いている人も多かったようですが、彼女も36歳です。ランナーとしての選手寿命は、既に峠を越えていたようです。ただ彼女には、マラソンランナーのほかに起業家の顔がありました。みなさん、元気にお過ごしですか。
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高橋さんは社会人として入社したリクルート以来、約10年に渡って小出義雄さんのコーチングによって力をつけました。その小出さんの下を離れて結成したのが、「チームQ」。多分、小出さんとの間には、アテネオリンピック出場を巡る軋轢のほかに、金銭を巡っても綱引きがあったと思われます。高橋さんはわが国のスポーツ界では、多くのお客さんを集め、テレビの視聴率が稼げる金のなる木です。
そこで、起業して生まれたのが「チームQ」です。高橋さんのほかに、ランニングパートナー、トレーナー、調理担当の総勢4人の組織です。05年5月に誕生して、年間に1億円以上の資金をスポンサーから集めていたようです。スタッフの給料から遠征費、食費などを賄うのですから、そんなに余裕はなかったと思います。
ただ、小出さんの下で給料を貰って走ることを考えると、収入面では大正解だったようです。計算違いだったのは、ランナーとして走るだけに専念するのと、マネジメントをして自分自身で計画を立てながら走るのでは、環境がまったく違っいたことです。結局、小出さんから独立以降は、3度のマラソンで1位と3位と27位で今回の引退をなったわけです。
現在、スタッフを抱えてチーム組織で有名選手を支えるシステムは、大リーガーや米国フットボール、サッカーなどの世界では常識のようです。日本のプロスポーツでは、ゴルフがスタッフを抱えています。ただ、野球やサッカーなどではあまり聞きません。
高橋さんは、コーチングを甘く見て失敗したようですが、アスリートが起業する姿勢は素晴らしいと思います。ただ、彼女の失敗によってチームを作っての起業は、アスリートに向かないと言った風潮が起るような気がします。アスリートが競技で稼げる時間は短いのですから、もっと収益のあがる仕組みを、本人も周りの関係者も考えるべきです。