急に冬の寒さが戻ってきました。それにしても、みなさんも驚いたと思いますが、トヨタ自動車の今期の営業赤字が約1千5百億円とは衝撃的です。10月から11月にかけては、世界経済が大混乱しても日本の目先の景気は大丈夫と思ってきましたが、11月以降日本にも大不況は押し寄せているようです。みなさん、元気にお過ごしですか。
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日本円については、世界主要国に比べて極端な低金利政策を長い間取り続けてきため、円で資金を借りてドルで運用する円キャーリトレードにより、世界中に円がばら撒かれこれが原油を始めとする資源高を演出してきました。この円が日本に戻ってきたことで、これまで無自覚的に円安に保たれていた為替が、一気に円高に切り替わったのが現在の円高と言われています。
自動車や電機など輸出業界は、この為替で膨らんでいた利益を吐き出す結果になりました。ただ、他の外貨に対して独歩高の円は、結果的に日本経済にとって有利に働くはずです。今回の金融危機でも、米国ではシティーグループやAIGの倒産騒ぎ起りましたし、自動車のビック3は今も危機的状態です。
英国でも、07年世界最大の銀行のHBOSと総資産基準で世界1位のRBSの両行が、倒産の危機にあったことをニュースで流しています。また、大手スーパーのWoolworths が倒産して救いの手が現われず約3万人の従業員が失業しました。フランスの詳細は分りませんが米英と同じような状態と思われます。
米国の失業者予測が300万人、英国が280万人ですから、これらに比べますと日本の現状はまだ傷は浅いと云えます。これは日本の経済運営が上手くいっているわけではなく、単に1997年以降に一度金融危機を経験したからだけです。それにしては、あまりに学習効果が生かされていません。
そこで今のところは、来年に入っても大手銀行や大企業の倒産はないとわたしは思います。また、失業率も6%以上にはならないと思います。何度も書きますが、わが国にとっての最大の危機は、国家財政の破たんです。具体的には、税収が増えないのに、金利の上昇などで予算のなかの国債費ばかりが膨らんで、遂には国家予算が組めない事態がこのままではやってくると思われます。
特にトヨタグループが赤字になると、税収が減るだけでなく逆に還付金を支払わなくてはなりませんから、財政危機が一段と前倒しになります。これからの起業において、補助金や助成金など国の資金を当てにした起業は難しくなります。ただ、日本政策金融公庫から起業資金を借りることは問題ないと思います。不景気は、本来起業にとっては追い風になるはずです。既存の企業がお客さん離れに悩むなか、新しい商品やサービスでいかにお客さんを獲得するか、アイデア勝負です。
フランチャイズでの開業を考えている方