東京・文京区の中央大学で、工学部教授が学内トイレで殺害されました。警察庁の発表によりますと、近年、特段殺人事件が急増していることはないと云います。多分、統計上の事件数が増えているわけではないのでしょうが、驚くような場所、被害者、殺人方法など、凶悪な事件が増えている気がします。やはり、世の中おかしい気がします。全国的に冷え込んでいるようですが、元気でお過ごしですか。
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大学と云いますと、起業とも縁の深いMBA(経営学修士)の教育を行う専門職大学院に、今後学生が集るか、米国でも日本でも存続が危ぶまれているようです。やはり、金融危機の余波はこんなところにも押し寄せています。
ご承知のように、ハーバード・ビジネス・スクールに代表されるMBAは、大学を卒業して一度社会人経験をした人が、企業経営の科学的アプローチによって経営学を学び、卒業後は一足飛びに会社経営者としてビジネスの一線で働く仕組みです。
米国でこの仕組みは、70年代後半のM&A(企業合併・買収)の流行と同時に広まったようです。大手資本がM&Aを繰り返すうちに、企業経営者が不足するようになり、小さな会社などにはMBAの卒業生を経営者に据えたことが始まりのようです。
金融ビジネスが拡大して、投資ファンドが乗っ取った会社の企業経営に乗り出すようになった90年代以降は、MBA出身者の多くが経営者として送り込まれるようになりました。そのため、経営不振に陥った企業のほとんどはMBA出身者ですし、米国金融業界の経営陣も全てMBA出身者と云われています。
そんな状態で発生したのが昨年9月のリーマンショックですから、社会に渦巻いていたMBA不信が一気に噴出しています。シティーグループやメリルリンチなどほとんどの金融会社は、ボロボロの経営状態のなか、MBA出身の経営者が何百万ドルものボーナスを持ち去り、社会にツケを回しているのが現状です。
同じ米国でも、小売業やサービス業、製造業などの経営者は、ほとんどが在社10年以上のプロパーに近い人たちです。強欲を絵に描いたような金融関連の業種だけに、MBAの優秀な人材が集中していたようです。
金融関連では、投資銀行がなくなり、多くの銀行に国の資金が投入され、もう何百万ドルもの収入は期待できなくなっています。今後は、MBA卒業生の多くは、起業へと向かいと予想されています。わが国では、MBA卒業生がそのまま経営者になるケースは希でした。ただ、米国型のビジネススタイルを期待した卒業生は、残念ながらわが国では難しいようです。それより、能力を生かして是非、起業の道へ進んで若い人の憧れになって欲しいものです。