阪神大震災が発生してから、もう14年も経ってしまいました。あの日、わたしは5時起きで出勤前に本を読んでいました。6時にNHKラジオのニュースを小さく流しましたが、神戸で大きな地震があって、現地からのレポートが途中で途切れてしまったことを覚えています。当時、新聞社に勤めていましたが、出社してもまだ大地震の全容は把握されておらず、断片的なニュースで高速道路が落ちたとか、火災が発生しているなどを知るだけでした。想像を絶することが起ったのをわたしが知ったのは、昼くらいになってからでした。元気でお過ごしですか。
《ありがとうございます。
現在、起業ランク6位から6位へ変わらずです。
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今でも、大きな地震の初期報道を聞くと、とても慎重になっている自分がいます。阪神大震災では、完全に読み違いをして、と云うよりあれほどの地震が、自分が生きているときに日本で発生するとは想像できませんでした。当時は、関東に大地震が起る可能性ばかりが話題になっていて、阪神地方は地震の起きない場所とされていた時期でもありました。
これはよく考えれば分かることですが、大災害が発生したとき、誰にもその全容を知ることはできないのです。多分、そこにいる当事者は、身の安全ばかりを考えていますから、何が起っているのか考えることもないと思います。そのため、時間が経過するに従って死者や倒壊した住居が判明してきます。
その後、わたしが考えたのは、大地震で屋根から落下してくる瓦屋根の下敷きになって多数の人が死んだところから、瓦に代わるトタン屋根をPRするキャンペーンでした。でも、あまりに死者が多いと、この種のキャンペーンは色あせたものになります。後にプレハブ住宅の倒壊の少なさをPRしましたが、やはり人の不幸をネタにお金儲けは難しいものです。
大地震の後、兵庫県明石市出身で楽天の三木谷浩史会長は、起業に踏み出しています。やはり、一瞬にして6千4百人以上の人が死に、その中には親類や知人などが多数いたといいますから、死生観が起業への背中を押した云えそうです。
損保大手に先駆けて、ペット用損害保険をはじめたアニコムインターナショナルの小森伸昭社長も神戸市出身で、やはり当時東京にいたようですが、大震災以後勤め先を辞めて起業した口です。このほか、阪神地区には、大震災をきっかけに社会起業家となって、社会のために汗を流している人は大勢います。
わたしは小心者で、当時は会社人間でしたから、災害もお金を稼ぐことができて、キャンペーンが社会のためになればなどと、鼻ツマミの発想しか思い浮かびませんでしたが、身内や知人が亡くなった当事者の三木谷さんや小森さんは、不幸をモチベーションに変えています。起業家の資質の一つに、この気持ちの切り替えの上手さがあります。モノゴトへ集中するスキルにも、この切り替えは大切です。