昨年の今頃は、売行きがばったり止まって、フランチャイズの加盟店募集をしてもまったくオーナーの集らなかったコンビニエンスストアが、すっかり息を吹き返しています。08年の売上げは20兆円に達し、07年に比較して全店の売上げは6.7%の増加ですから、雰囲気は完全に変わってしまいました。今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。中山おさひろです。
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コンビニと云いますと、90年代の不況期には、リストラされた中年層の人が大量にフランチャイズオーナーとして参入して業種です。現在は、全国に約4万3千店が営業していて、もうこれ以上の開業は無理と云われていました。それが昨年4月からのタバコ自販機成人識別カード「タスポ」の導入によって、街のタバコ店からお客さんも奪ってしまいました。
また、スーパー並みにプライベートブランド商品を投入して、価格の高いコンビニイメージの転換を図ろうとしています。コンビニ本部によっては、生鮮食品を販売するコンビニを増やしたり、6月からの医薬品販売に力をいれるなど、次々に目新しい戦略を計画しています。
昨年前半までの、過当競争に息切れを起こしていたコンビニ業界とは様変わりです。この勢いに乗って、セブンイレブンなどは09年度に1000店の大量出店を打ち上げました。以前の、泣く子も黙るコンビニ本部の復活です。よく業界を知らずにコンビニオーナーになった人などは、あまりの横暴に泣かされ続けたものです。
これだけコンビニが元気になると、再び加盟店オーナーとして開業を目指す人も増えそうです。ただ、本当にコンビニ店の環境が変わったと思いますか。本部にとっては、タバコに次いで生鮮食品、そして医薬品と売れ筋商品が増えますから、市場のパイは膨らんでいます。消費者にとっても、身近なコンビニ店の扱い商品が増えているのですから、利便性はこれまで以上に上がります。
ただ、加盟するコンビニ店にとっては、そうそう喜んでいれる環境ではないのです。今のコンビニ業界の過当競争は、売れている店があると聞くと直ぐ周辺にライバル会社が出店する、消耗戦の段階に入っています。これから加盟して出店しても、この消耗戦に巻き込まれるのがオチと云った状態です。最近は、契約期限に有無も云わせず更新を断る本部もあるようです。確かに好調なコンビニですが、新たな加盟についてはよく考える必要がありそうです。