東京の今日日中は、久しぶりに雪が降りました。昨年の冬もほとんど雪は見ませんでしたし、今年も深々と降る雪は初めてでした。東京都の西側3分の1近くは、森林や畑、未整地などです。そちらでは雪によって交通障害も発生したようです。今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。中山おさひろです。
福島県須賀川市の食品卸・販売会社が、早稲田大学の創設者、大隈重信の名前を商標登録出願して大騒ぎになっています。この会社は、2008年7月に「大隈重信」の名前を商標とし、指定商品は「日本酒、洋酒、果実酒」などで登録申請しました。本来、このような他人の名前は、商標法第4条第1項によって商標での使用は禁止されています。
今回は、商標申請の書類をチェックする方式審査をを通過して、実体審査の前の出願公開制度でオープンになったことで騒ぎになったようです。実際は、これから審査が行われるわけですから、そこで問題になるでしょう。例え商標登録されることがあっても、登録されたことを公表する「商標掲載公報」に載ったときに、発行日から2ヶ月以内なら誰でも登録の取消を申し立てができる「異議申立制度」も用意されています。
ただ、そんな建前ばかりではないのです。早稲田に対抗する慶応大学の福沢諭吉ですが、商標を調べますと賀茂鶴酒造が61年10月に登録しています。ここでも指定商品は日本酒、洋酒と大隈と同じです。ついでに徳川家康を調べてみました。これも同じ日本酒で丸石醸造と言う会社が08年に商標登録をしています。人気の織田信長になりますと、日本酒メーカーばかりでなく、菓子屋やら、商社やら、時計屋と4社も商標を取得しています。
これは何を意味するのか考えてみました。現在は、商標権や著作権、特許権など知的財産に対してとても厳しい目が注がれています。特に、インターネットをビジネスで活用することが多くなって、有名人や広く知られた名称は、キーワードとしては検索ランクを高めるためには最適なんです。そのために、以前なら関心の薄かった著名人の名前や知られた名称に対して、誰もがシビアになっています。大隈重信の商標も結局は、取り下げたようです。
既に、起業する際の会社名や商品名、サービス名は考えていますか?ありふれた名前だと、検索する際にお客さんが苦労します。さりとて、難し過ぎるとお客さんに覚えてもらえません。しかも、他社の商標権を意識しないと、権利侵害で訴えられますから、今は名称を考えるのは本当に難しくなっています。業務の準備ばかりでなく、こちらの準備も忘れないでください。
《ありがとうございます。
現在、起業ランク8位から9位へ下降してます。
今日もクリックよろしくお願いします》
人気blogランキングへ