この時期、日本経済にとっては景気が底を打つ心地よい音が聞きたいところです。トヨタもホンダも、日産までもが、在庫の圧縮が予想以上に進んでいるため、操業時間の短縮を引き伸ばす方向で準備を進めているようです。わたしは、内需型企業の立ち直りは想像以上に早く、今秋には製造業の操業率が70、80%のレベルに達すると思っています。今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。中山おさひろです。
日本経済がどうなるか、先行きがまったく見えないこの時期、経済が立ち直った時に向けて準備を始めている会社はいっぱいあります。新聞報道でも目にすることはあると思いますが、企業買収を進めていたり、工場建設の準備をしたり、決して不況対策だけに奔走している内向きの会社ばかりではありません。この時期、手持ちのキャッシュがあると企業買収にしても、工場建設にしても、1年前の半額で実現可能なところさえあります。
バブル崩壊以降の長期の不況のなかで、企業経営者は多くの不況型経営ノウハウを身につけました。早期の派遣切りや正社員のリストラは、このノウハウをフライング気味に行使した結果と云えそうです。一方、そこで働く社員の方も、この不況に起業することで、開業資金作りも有能な人材獲得も比較的容易に入手することができることを学んでいます。
Y さんは今後1年以内に、準備を進めてきたブランド系の衣料品販売での起業を計画していました。彼女はそちらの業界で20年近く働いてきましたし、起業のために人脈作りも着々と進めています。ご主人の了解も早くから取り付け、後はどのタイミングでどこに開業するか、最後の詰めとも云える段階まで突き進んでいました。
ところが、ここにきて開業のための必要資金が集らないのです。自己資金も用意していますし、日本政策金融公庫(旧:国民生活金融公庫)からも借りる予定です。残りを、姉妹と取引先から都合する予定だったのが、どちらもY さんに貸すよりも、自分の方が必要資金を必要とする身になってしまったのです。
現在、開業場所や取引先を変更して安上がりで予定通りの開業にこぎ着けるか、計画を先送りして当初通りの資金が集るまで遅らせるか、悩んでいます。起業は、開業のタイミングが重要な意味を持っています。成功した人は、ベストのタイミングと云いますし、失敗した人は間違いなくタイミングを逸したと云います。起業するときは、Y さんのように常に予想しなかったことが起ります。このときどう行動するか、悩ましいけれど、楽しい悩みではあります。
《ありがとうございます。
現在、起業ランク9位から9位へ変わらずです。
今日もクリックよろしくお願いします》
人気blogランキングへ