2日のNY株式市場は、AIGなど金融機関の収益悪化に歯止めがかからず、ダウ平均は7000ドルを下回ってしまいました。東京証券所の3日の終値も7229円72銭と、7000円割れが迫っています。経済の先行指標である株式相場は、まだ底を打つ気配を一向に見せません。今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気でお過ごしですか。中山おさひろです。
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昨年中盤まで飛ぶ鳥を落とす勢いだった大企業が、すっかり元気を失くしています。トヨタやパナソニック、ソニーと云った企業が、これまで大量に提供してきたコマーシャルの打ち切りを始めました。マスコミで取り上げられるのは、スポーツクラブの廃止のニュースです。ただ、アマチュアスポーツばかりではなく、プロスポーツ、各種イベントの開催、テレビやラジオ番組のスポンサー、映画作り、新聞広告からも降りはじめています。
こんなに多くのメディアからスポンサーを降りると、世の中の仕組みが変わるのではないかと心配してます。多分多くの人は、景気が元に戻ったら再びスポンサーとして復帰すると信じているのでしょうが、元に戻る保証はなにもありません。わたしは、今回の降板をきっかけに、多くの企業がスポンサーとして戻らないような気がしています。世の中の、仕組みが変わってしまうのではないかと・・・
まず、米国の金融システムが変わってしまいました。投資銀行が、金融市場から姿を消してしまっています。また、金融工学のハイテク技術を駆使した金融商品が売れなくなって、もっぱら外から見える分りやすい商品にお客さんが集っています。同じように、効果の見えづらい広告スポンサーに、大企業がお金を出さなくなっています。最近、米国の大マスコミが急に経営が苦しくなっている原因はここにあります。
同じように日本においても、メージャーでしっかり効果を測ることのできないコマーシャルのスポンサーから、大企業が降りています。その原因は、商品価格が相対的に下がりはじめていて、企業は聖域を設けずにコストカットを実行しているからです。多分、ビジネスパーソンの賃金が上昇する余地も小さいと思われます。
その結果、これまでタダだったテレビ番組を見るのも、イベントの入場料も有料になり、プロスポーツも存続できるチームは減少するのではないでしょうか。コマーシャルベースが縮小することで、お客さんを集めることの出来るチームや選手だけが生き残る時代。本物の、料金を取れるプロの世界になるような気がしてます。
起業の側から見ますと、現在ビックビジネスになっている広告代理店がジリ貧になって、企画で勝負するイベント会社や優秀なスポーツ運営クラブが全国に次々と生まれそうです。実際、既に動き出している会社もあります。これからは、どれだけお客さんを集めることが出来るか、アイデアと行動力と起業家の時代です。