今日、財務省が発表した法人企業統計によりますと、08年10-12月期の企業の経常利益は、前年同期に比べてマイナス64.6%と大幅な減少になりました。94年の第一次オイルショックと並ぶ最悪の記録のようです。今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。中山おさひろです。
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ただ、財務省には悪いのですが、わたしの住む東京西部の中小企業では、それほど大幅な落ち込みは感じられません。この数字を聞いた周辺の経営者は、統計の取り方に間違いがあったのではないかと云う人がいるほどです。そこで仮説として思ったのですが、首都圏と九州、北海道などの地方経済との差が60%以上のマイナスとなって現われているのではないかと。
首都圏では30、40%のマイナスなのに、遠隔地ではそれこそ70、80%のマイナスが現実となっているような気がします。それを支持するようなニュースがありました。ファミリーレストランの「ロイヤルホスト」は、北海道と九州の60店舗で他の地域より一段と低い価格設定を行うようです。日本は、国土の中心部の東京や名古屋、大阪はそこそこの景気ですが、この3極から離れる遠隔地はいよいよ不景気が酷いようです。
こんな大不況を救うのは、イノベーション、画期的な発明です。産業革命時の蒸気機関も、大恐慌後の自動車も、偉大なイノベーションが大不況を救いました。現在、日本にはこのイノベーションが決定的に欠落しています。米国は、太陽光発電の導入に力を入れるのがオバマ大統領の戦略です。日本は、と見回したとき、話題になっているのが振動を電気に変換するイノベーションです。
この技術を開発したH さんは、神奈川県藤沢市で「音力発電」の社長をしています。このH さんの発明とは、板状の発電機の上を重量1㌧の車が通ると、約8㍗強の電力を得ることができると云うものです。既に製品化している『発電床』は、人や車がその上を動くことにより発電する床で「振動力発電」を応用しており、 発電量は使用する圧電素子の枚数、その他仕様にもよるが、標準スペックのもので 毎秒0.1〜0.3Wとしています。
ただ、知的財産管理技能士のわたしの調査とよりますと、この画期的な発明は05年9月に特許申請がなされたまま実際に特許権を取得することなく、却下処分に終わるようです。特許権を取るには大変な費用がかかりますから、日本の将来を左右するような発明が消えてしまうのは残念です。本気で大不況の乗り切りを考えるなら、起業に対する支援を有効に行うことも一つの手なんですが。