若い友人から、3月11日に東京・赤坂で開催された「大挑戦者祭2009」の模様を聞かせてもらいました。このイベントは、日本で起業を目指す人を増やす目的で2005年にスタートしています。この最初の年には、後援している産業経済省から中川昭一大臣が参加、会場で最も人気を集めた起業家が当時のライブドア社長だった堀江貴文さん、グッドウイルグループ会長だった折口雅博さんですから、今となっては、起業に対する嫌がらせとしか思えないメンバーが参加していました。今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。中山おさひろです。
《ありがとうございます。
現在、起業ランク5位から6位へ下降してます。
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主催は経産省の外郭団体、ベンチャーエンタープライズセンター が行っていましたが、結局人的問題や予算の関係で外部委託のイベントとなり、年々規模が縮小されています。従来は、土日や祭日に一日掛けての催しでしたが、今年は平日の夜だけと寂しい集まりになりました。景気のよいときと違って、今年のように大不況の最中の大挑戦者祭ですから、例年以上に盛り上げてもよかったと思います。
時間的にも短いなかで、HISの澤田秀雄会長が参加した、タリーズコーヒー創業者 松田 公太さん、ワークスアプリケーションズ 牧野 正幸さんとの鼎談は、とても参考になったようです。澤田さんは、とても有名な起業家でありながらほとんど本を出版されていませんから、生の声を聞くことが彼の起業体験を知る唯一の手がかりです。
今回の話のなかで友人が感心した澤田さんの発言の又聞きですが、書いてみます。「ビジネスプランをちゃんと立てて事業を始めて、それで成功する経営者は少ないと思います。それよりも「絶対成功させる決意」が起業では最も大事です」。
「起業で気をつけなくてはいけないのは、素晴らしい技術や発明があるというだけでは間違いなく失敗します。自分に持っていない能力があるなら、それを持っている人と組めばいい。結局のところ経営とは人。いかにして自分に必要な人と仕事するかに尽きます」。
「今は、起業にとって一番難しい時期。逆に、難しい時期だからチャンスがある。独立して、この1年乗り切った人は成功する。ただ、この時期は資金調達が難しいことを覚悟するべき。経営は、お金があれば絶対つぶれない。最低3年持ち堪えられる資金力、資金調達を考えて起業を始めてほしい」。
「人間には向き不向きがある。起業に向いていない人も間違いなくいます。起業には、想い、やる気、志が大事。それを持てるか。最初だけなら誰でも持てる。問題はそれを継続できるか。安易に「やれ」というと潰れる人も多いから、やれとは言わない。でもやってみればやりがいはある。向いている人には、チャレンジしてほしい」。
「起業をやりたい気持ちが一年続くならやればいい。それまでは、必死に勉強しておいたほうがいい。歴史や思想、戦略・戦術の本を読むべき。そして自分のやりたいことの勉強をして、今が起業の時と思った時は全力でやるべき」。
官製の起業支援は、どうしても体裁だけで中身の伴わないものも少なくありません。ただ、そんな中でも、起業を目指す人は積極的にイベント参加するべきだと思います。自身のモチベーションが高くなりますし、澤田秀雄さんの話のような、思いもしない貴重な話を聞くこともできます。