埼玉県は、昨日宇宙ステーションへ飛び立った若田光一さんをはじめ、3人もの宇宙飛行士の出身地ということで、宇宙への関心の高い土地と言われます。また、起業に関しても行政の支援体制が整っていることでも有名です。その「埼玉県創業・ベンチャー支援センター」が、04年5月のスタート以来創業者の総数が1001人に達しました。今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。中山おさひろです。
《ありがとうございます。
現在、起業ランク9位から11位へ下降中です。
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約5年弱で1000人を超える創業者数は大変な記録です。しかも、創業後の存続率が93.2%と云いますから、全国的に見ましてもこれほどの高い確率で起業を軌道に乗せている例は聞いたことがありません。通常、自治体や商工会議所、社団法人など、起業支援を行っている組織は多くあります。ただ、そこでの支援の結果につきましてはほとんどが秘密のベールを被っています。
一般的にわが国では、起業すると3年で50%が存続していると言うのが定説とされています。5年で30%と云う説もあります。埼玉県の支援センターの存続率がいかに高いものか、分かっていただけると思います。これが米国となりますと、毎年100万人以上の人が起業して、1年後には60%が存続し、5年後には20%の存続と云われます。米国の場合は、一人の人が何度も起業する再チャレンジの文化がありますから、日本とは集計のベースが違っているかも知れません。
ただ、埼玉県支援センターがこの5年弱の間に相談を受けた総数は、1万7956人(09年3月12日まで)と言いますから、実際に創業にこぎ着けた人の割合は5.6%です。100人が起業相談に来て、創業までたどり着けた人が5.6人ですから、事業計画、資金計画、組織計画など選び抜かれた起業相談だけが1001件に残ったと云うことになります。
埼玉県と言いますと、日本に資本主義の礎を築いた渋沢榮一が生まれた土地です。起業家を育てる風土があるのかも知れません。自治体が運営する起業支援の場合、中小企業診断士や税理士、行政書士など士族と言われる職業の人が、顧客探しで起業家に接するので躊躇する人もいます。ただ、起業を志す以上は一度は、そのような職業の人と接することも大切な気がします。