今月16日から今日まで、麻生首相はわが国の経済、エコノミスト、研究、地方自治、消費など10分野を代表する83人の有識者から意見を聞いています。政治家や官僚の意見ばかり聞いてきて身動きが取れなくなったため、それ以外の有識者の意見を聞いて政策に生かすそうです。長く政権を続けるためには、下々の声も聞かないと内閣がもたないようです。聖徳太子が、一度に10人の訴えを聞いたという言い伝えを思い出したのはわたしだけでしょうか。今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。中山おさひろです。
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いつも不思議に思うのですが、今回の麻生首相が行った政治ショーとでも云えるデモンストレーションが、実際どのように具体的に政治に反映されたのかいつも謎です。これは歴代の首相がよく人気取りのために行いますが、大騒ぎしてマスコミが報道してもその後の検証はまったくなされません。多分、この会合に参加した有識者の人たちも、いつまで続くか分かんない内閣の依頼に応えて参加したのも、少しでも国や国民がよくなればの思いで参加していると思います。
日本人とまったく違っているのが米国人です。今米国では、金融危機で国民に多大な被害を与えたエコノミストや経済評論家に対して、断罪のキャンペーンが行われています。最もセンセーショナルなのは、株式の上昇を煽った元ディラーで株式評論家のジム・クレーマーが、テレビ番組で謝罪させられたことです。これはライバルテレビ局が、自分の番組でスタン・ベアやリーマン・ブラザーズを推奨するクレーマーを放送して、反論させる方法で間違いを認めさせました。
ダイヤモンド社が発刊している投資雑誌「ZAi」5月号には、「お金持ちになりたいなら今すぐ分散投資をやめなさい!」の見出しでロバート・キヨサキ氏が持論を書いています。このキヨサキ氏も、槍玉に上がっている一人です。働くより、不動産や株式への投資を勧め、著書「金持ち父さん貧乏父さん」は世界で2600万部も売った投資家です。このモデルとなった金持ち父さんが実際にはいないこと。実際には株式投資の実績はなく、ABCテレビが検証した1千ドルを使っての運用も、まったく利益を上がることはできなかったようです。
そのロバート・キヨサキ氏がこの期に及んでも、わが国では堂々と働かずに稼ぐ方法を論じています。経済評論家にも、コンサルタントにも、政治家にも、わが国では人に被害を与えておきながら、何度も何度も登場している人は大勢います。多分にわが国には、検証をする習慣や仕組みがないせいだと思います。実は、この種の人たちが大きな顔をしていると、その後に続く新しい経済評論家やコンサルタントが活躍する場がないのです。
起業家は普段から、検証する習慣をつけることが大切です。自分の仕事のなかでも、仮説、実行、検証、仕組み作り、仮説を繰り返すことです。本を読むときも、著者の実績とその検証には目を向けるべきです。コンサルタントに依頼するときも、その実績を検証するべきです。そうすることで、起業の失敗を最小限にすることができます。